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ヴェリッシモ「ボルヘスと不死のオランウータン」(扶桑社ミステリー)

後期クイーン問題を持ち出すまでもなくミステリというのは小説の中でも
特にフィクショナルなジャンルで、「本の人」ボルヘスを探偵役にすえるのは
はまりすぎて逆に白々しくなりそうですが、そこは「ボルヘス大好きなアマチュア
文学者が彼に宛てた手記」の体裁をとることでカモフラージュされてます。
文章が時折もたもたするのも多分わざとなんでしょうね。

全部で200ページにも満たない短さで謎解きのヒントが随所にちりばめられてるので
ネタバレを避けるため内容には触れませんが、一つ注意をしておくと
(というかここが最も重要な点なのですが)
ボルヘスの作品の大半を読んでいて、尚且つポーの主要作品について知識が
ある人でないと楽しめないと思います。
その意味では本当にボルヘスへ宛てたファンレターのような本です。
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